鉄眼版(読み)てつげんばん

精選版 日本国語大辞典の解説

てつげん‐ばん【鉄眼版】

〘名〙 黄檗宗の僧鉄眼道光が、隠元から与えられた明の万暦版(楞厳寺版)に訓点を加えて翻刻開板した六九五六巻の大蔵経。寛文九年(一六六九)から天和元年(一六八一)までかかって完成。鉄眼版大蔵経。黄檗版。

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

世界大百科事典内の鉄眼版の言及

【大蔵経】より

…仏教聖典を総集したもの。〈一切経(いつさいきよう)〉〈三蔵(さんぞう)〉とも呼ぶ。元来,〈大蔵経〉の呼称は漢訳の〈三蔵〉に若干の中国人の撰述書を加えたものを指したが,現在ではその他の国語によるものも広く総称する。すなわち,漢語のほかに,パーリ語,チベット語,モンゴル語,満州語のものがあり,西夏語のものも一部現存する。漢語やパーリ語から日本語に訳したものもこれに準じて扱われる。また,元来は〈大蔵経〉に編入される書物の基準は厳格に決められ,それ以外のものは〈蔵外(ぞうがい)〉と称されたが,近年日本で編纂されたものでは,より広範囲のものも含めている。…

【鉄眼】より

…68年(寛文8)大蔵経の開版を志し,広く募財活動を行って資金を集め,10年の歳月を費やして78年(延宝6)6万余枚の版木を完成し,それを収蔵する宝蔵院を宇治黄檗山内に創建した。これは鉄眼版あるいは黄檗版大蔵経と称され,版木が現存する。江戸青山の開蔵庵(のち海蔵寺)を創建するなど寺院の開創・復興に尽くし,また82年(天和2)の飢饉では大坂の難民1万人余を救済したといわれる。…

※「鉄眼版」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社世界大百科事典 第2版について | 情報

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