日本大百科全書(ニッポニカ) 「鉱水湖」の意味・わかりやすい解説 鉱水湖こうすいこ 湖水中に溶けている無機塩類濃度の合計が1リットル当り500ミリグラム以上である湖(塩湖)のうち、塩類の主成分が鉄やマンガンであるような場合をとくに鉱水湖とよぶ。火山地域にみられ、湖水中の鉄・マンガンは湖底に湧出(ゆうしゅつ)する地下水により供給されることが多い。ほとんどが強い酸性を示し、水色は濃緑色や赤褐色の独特な色を呈する。東北地方に多く分布し、蔵王の御釜(おかま)や裏磐梯(うらばんだい)の五色沼(ごしきぬま)はこの例である。[森 和紀][参照項目] | 塩湖 | 湖沼 蔵王山 五色沼(るり沼) 出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例