銅吸収阻害剤(読み)ドウキュウシュウソガイザイ

病院でもらった薬がわかる 薬の手引き 電子改訂版 「銅吸収阻害剤」の解説

銅吸収阻害剤

製品名
《酢酸亜鉛水和物製剤》
ノベルジン(ノーベルファーマ)

 ウイルソン病肝レンズ核変性症)の治療に用いられる薬です。ウイルソン病は先天性の銅代謝異常により、肝臓腎臓、脳など、さまざまな臓器に悪影響を及ぼす病気です。この薬は、食物などに含まれる銅の吸収を阻害して、銅の蓄積を抑えます。また、低亜鉛血症の治療にも用いられます。


 錠剤カプセル剤で、ウィルソン病の治療には1日3回、食前1時間以上または食後2時間以上あけて服用します。低亜鉛血症の治療には1日2回食後の内服が原則です。用量・使用回数などについては医師・薬剤師の指示を守ってください。


 副作用として、銅欠乏症が現れることがあります。このようなときは使用を中止して、すぐに医師に報告してください。また、胃腸障害などが現れることがあります。この薬で過敏症をおこしたことのある人には使用できません。妊婦、現在妊娠する可能性のある人、高齢者などは、十分な注意が必要です。

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