普及版 字通 「銚」の読み・字形・画数・意味
銚
14画
[字訓] なべ・すき・ほこ
[説文解字]
[字形] 形声
声符は兆(ちょう)。〔説文〕十四上に「(をんき)なり」とあり、ものを温める鍋の類。また「一に曰く、田なり」とは、すきの意。また酒器を銚子(ちようし)という。
[訓義]
1. なべ、かま。
2. すき。
3. ほこ。
4. かる、けずる。
[古辞書の訓]
〔和名抄〕銚 辨色立に云ふ、銚子、佐之奈閉(さしなべ)。俗に佐須奈閉(さすなべ)と云ふ 〔名義抄〕銚 ヌシ・カリ・サスナベ 〔字鏡集〕銚 サスナベ・サシナベ・ヌシ・カリモ
[語系]
銚dy、dyuは声義近く、(ちよう)は〔説文〕一下に「田を耘(くさぎ)るなり」とあり、同種の器である。兆ははねかえし、攸(ゆう)は條、筋つけることをいう。
[熟語]
銚鋭▶・銚耨▶・銚▶・銚▶・銚釐▶
[下接語]
銀銚・石銚・湯銚・銅銚・粉銚・薬銚
出典 平凡社「普及版 字通」普及版 字通について 情報