銭首(読み)ぜにくび

精選版 日本国語大辞典 「銭首」の意味・読み・例文・類語

ぜに‐くび【銭首】

  1. 〘 名詞 〙
  2. 抜衣紋(ぬきえもん)に対して、衣の襟を前へ引きつめるようにして着る着方をいう。銭持首。浅首。
    1. [初出の実例]「銭首にきるや福者の衣かへ〈友意〉」(出典:俳諧・誹諧藪香物(1671)夏)
    2. 「きそはじめ先づ銭首を衿祝ひ」(出典:雑俳・日本武(1725))
  3. 襟が裏または表へ折れ重なっていること。
    1. [初出の実例]「ヲヤぜにくびになっていいす。どれおまちなんし」(出典:洒落本・自惚鏡(1789)息子株)

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

今日のキーワード

ドクターイエロー

《〈和〉doctor+yellow》新幹線の区間を走行しながら線路状態などを点検する車両。監視カメラやレーザー式センサーを備え、時速250キロ以上で走行することができる。名称は、車体が黄色(イエロー)...

ドクターイエローの用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android