自惚鏡(読み)うぬぼれかがみ

精選版 日本国語大辞典 「自惚鏡」の意味・読み・例文・類語

うぬぼれ‐かがみ【自惚鏡】

〘名〙
① (容貌実際よりよく見えるようにするところからとも、うぬぼれて絶えず見るからともいう) ガラス裏面水銀をぬった、安価な懐中鏡。おのぼれかがみ。
※滑稽本・指面草(1786)小「衣類の好み身の嗜に朝夕の心づかひ、己恍惚(ウヌボレ)鏡に移しては」
② 比喩的に、うぬぼれの気持やうぬぼれ屋をいう。
人情本仮名文章娘節用(1831‐34)前「十九文やの見せさきのやうに、うぬぼれかがみが沢山だヨ」

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

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