鎮祭(読み)ちんさい

精選版 日本国語大辞典 「鎮祭」の意味・読み・例文・類語

ちん‐さい【鎮祭】

〘名〙 諸神をまつり、その土地をしずめ固めるための祭儀。また、それを行なうこと。
続日本紀‐大宝二年(702)一〇月丁酉「鎮祭諸神、為参河国也」

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

世界大百科事典(旧版)内の鎮祭の言及

【地鎮祭】より

…このような祭事は建築儀礼の一つとして日本では古代から行われたが,その名称や方式は神道と仏教による相違や時代による相違など,いろいろな変化があった。地鎮祭の最も古い記録は《日本書紀》持統天皇5年(691)条の藤原京造営に先立つ〈新益京(しんやくのみやこ)を鎮め祭らしむ〉という記事であるが,具体的にどのような内容であったかは明らかでない。古代の伊勢神宮では鎮地祭,鎮祭,鎮謝,地祭などの名称が用いられ,鎮物(しずめもの)として鉄製人形,刀子,鏡などが埋められ,神饌には酒,米,鶏卵等が使われた。…

※「鎮祭」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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