普及版 字通 「鑠」の読み・字形・画数・意味
鑠
23画
[字訓] とかす・ひかる・かがやく・きえる
[説文解字]
[字形] 形声
声符は樂(楽)(らく)。爍(しやく)と同声。〔説文〕十四上に「金を銷(と)かすなり」とあり、〔国語、周語下〕に「衆口、金を鑠かす」とみえる。そのとき明るく光を発することから、光り輝く意となり、〔詩、周頌、酌〕「於(ああ)鑠(よ)きかな王師」のように用い、また銷鑠して消滅する意となる。〔戦国策、秦五〕に「韓氏鑠(ほろ)びたり」という用法がある。
[訓義]
1. とかす、とける、金属性のものが高熱でとける、きえる。
2. ひかる、ひかりかがやく、みがく。
3. うつくしい、さかん。
4. すりこむ、そしる。
[古辞書の訓]
〔名義抄〕鑠 ヨシ・ヨミス・カネワカス・ワカツル・ケス・ワク・カス・ツク・イル・ノホキリ・カブト・ネヤス・ヤフル・ミガク/瞿鑠―トツヅラメナリ
[語系]
鑠・爍sjikは同声。鑠はとかす、爍はかがやく意に用いる。銷・(消)siも声近く、銷金・消はみなその精の法をいう字である。
[熟語]
鑠金▶・鑠鑠▶・鑠石▶・鑠絶▶・鑠鉄▶
[下接語]
懿鑠・矍鑠・焼鑠・銷鑠・鑠・石鑠・閃鑠・鍛鑠・鎔鑠・錬鑠
出典 平凡社「普及版 字通」普及版 字通について 情報