長き眠り(読み)ナガキネブリ

デジタル大辞泉 「長き眠り」の意味・読み・例文・類語

ながねぶ

長い間の眠り。迷いから長くさめないことのたとえ。
「逢ふと見しその夜の夢のさめであれな―は憂かるべけれど」〈千載・恋四〉
死ぬこと。永眠
七十の夢より後のいかならん―の果てぞ悲しき」〈続千載・雑下〉

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精選版 日本国語大辞典 「長き眠り」の意味・読み・例文・類語

ながき【長】 眠(ねぶ・ねむ)

  1. 長い夜のねむり。迷いの長くさめないたとえ。
    1. [初出の実例]「逢と見し其の夜の夢のさめであれながきねぶりはうかるべけれど〈西行〉」(出典:千載和歌集(1187)恋四・八七六)
  2. 死ぬこと。永眠。
    1. [初出の実例]「七十の夢より後のいかならんながきねぶりのはてぞ悲しき〈澄舜〉」(出典:続千載和歌集(1320)雑下・二〇一七)

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