…大匠の語源は,中国の建設担当役所の長官である〈将作大匠〉を略したものと思われ,《日本書紀》孝徳天皇の白雉元年(650)10月条に〈将作大匠荒田井直比羅夫を遣して宮の堺標を立つ〉とあるのは,略さずに官名を使ったのであろう。 次に,律令期においては,国家の建設事業担当役所である木工寮(もくりよう)の技術系の長官が大工であり,その下に少工(すないたくみ∥しようく),長上(ちようじよう)工,番上(ばんじよう)工があった。行政事務官の職制は頭(かみ),助(すけ),允(じよう),属(さかん)の4等官に分かれていたが,大工と少工は各1人で,このうちの頭と助の関係に似た存在であり,いわば技術系の長官と次官である。…
※「長上工」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」
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