長呂村(読み)ながろむら

日本歴史地名大系 「長呂村」の解説

長呂村
ながろむら

[現在地名]中之島村長呂

信濃川右岸にあり、上流島田しまだ村。文禄四年(一五九五)六月一一日の直江兼続黒印状(上松文書)出雲田いずもだ庄一五ヵ村の一として「長路村」とみえる。「温古之栞」によると、慶長(一五九六―一六一五)の初めまで長尾景昌・景基父子が宮内みやうちに在城、信濃川沿岸の営繕および舟運の支配を図り、当村に船番所を置いたという。

慶長三年頃の新発田御領内高付帳(新発田市史資料)に高六六石三斗余とある。同一〇年の給知方村々高目録(同資料)によれば毛付一〇〇石二斗余・水入荒二二二石六斗余で、七割近くが水害による荒廃田である。寛文七年(一六六七)と推定される御領内見分之書付(貴船家文書)によれば物成高八六石四斗余、家数一二・人数一一四。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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