長場新田(読み)ながばしんでん

日本歴史地名大系 「長場新田」の解説

長場新田
ながばしんでん

[現在地名]豊栄市長場

駒林こまばやし川に沿い、南は里飯野さといいの村、北は山飯野やまいいの新田。享保年間(一七一六―三六)新発田藩による福島ふくしま潟開発により成立したと思われ、同一九年には新発田領岡方五三ヵ村のうちの一村。長場堰はこの地域一帯の用排水を制する重要な堰で、度々水論が起きている。文政二年(一八一九)には駒林川上流の駒林村(現北蒲原郡京ヶ瀬村)の葉萱場に新規に堰を築く目論見に反対している。この争論幕府領・新発田藩領・溝口官兵衛領にかかわっていたため、翌年まで解決が持越した(「葉萱場土手並分水路埋立一件」目黒家文書)

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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