長松城跡(読み)ながまつじようあと

日本歴史地名大系 「長松城跡」の解説

長松城跡
ながまつじようあと

[現在地名]大垣市長松町

大谷おおたに川右岸に位置し、跡地は現荒崎小学校敷地となっている。付近に二之丸の地名を残す。「美濃明細記」によれば、天正年間(一五七三―九二)竹中源助(のち伊勢守)は長松に城を築いて在城し、五千石(三千石ともいう)を領した。源助は竹中半兵衛重治の従兄とされ、豊臣秀吉にも仕えている。「豊鑑」によると、同一〇年柴田勝家の待伏せを知った秀吉は、清須きよす(現愛知県西春日井郡清洲町)より「引違津嶋に趣、まし江いもらの渡りをして、美濃国長松と云所に一夜明し、夜をかけて爰を出て、長浜の城に至」ったという。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

今日のキーワード

放射冷却

地表面や大気層が熱を放射して冷却する現象。赤外放射による冷却。大気や地球の絶対温度は約 200~300Kの範囲内にあり,波長 3~100μm,最大強度の波長 10μmの放射線を出して冷却する。赤外放射...

放射冷却の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android