長松小僧(読み)チョウマツコゾウ

デジタル大辞泉 「長松小僧」の意味・読み・例文・類語

ちょうまつ‐こぞう〔チヤウまつ‐〕【長松小僧】

江戸時代安永天明(1772~1789)のころ右手米銭を入れる酒樽さかだるを提げ、左手で長松小僧と名づけた60センチくらいの着飾った禿かぶろ人形を舞わせながら、家々を回って物ごいをした門付け芸人。

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精選版 日本国語大辞典 「長松小僧」の意味・読み・例文・類語

ちょうまつ‐こぞう チャウまつ‥【長松小僧】

〘名〙 物乞い一種。安永・天明(一七七二‐八九)頃、右手に米や銭を入れる塗酒樽をさげ、左手に美しく着飾った六〇センチメートルほどの禿人形を舞わせながら、戸毎に「長松小僧が参りました」といいながら米や銭を乞い歩いたこじき。〔随筆・只今御笑草(1812)〕

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