長根窯跡群(読み)ながねようせきぐん

日本歴史地名大系 「長根窯跡群」の解説

長根窯跡群
ながねようせきぐん

[現在地名]涌谷町小里 長根南

長根丘陵の南斜面に立地する須恵器窯跡群。同丘陵は標高約二〇メートルで南は水田地帯に臨み、礫ないし粘土を主体とした新第三紀鮮新世の地層によって構成される。昭和四五年(一九七〇)町道改良工事中に偶然発見された。その後の調査によってA―Fの六地点が確認され、A地点六基、B・C地点各一基がそれぞれ調査された。A地点の各窯は地下式窯であり、B・C地点は半地下式窯である。E・G地点においてもスサ入粘土の窯壁が確認されている。出土遺物はA地点が最も多く、坏・高台付坏・蓋・皿・甕・長頸瓶・盤などがある。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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