門戸開放・機会均等(読み)もんこかいほう・きかいきんとう(その他表記)Open door, equal opportunity

旺文社日本史事典 三訂版 「門戸開放・機会均等」の解説

門戸開放・機会均等
もんこかいほう・きかいきんとう
Open door, equal opportunity

明治後期以後,アメリカ中国政策の基本となった観念
1899年,アメリカ国務長官ジョン=ヘイイギリス・ドイツ・ロシア・フランスイタリア・日本の6カ国宛に通告。中国での利権獲得競争に出遅れたアメリカが,中国における通商上の機会均等と領土的・行政的保全を要求し,これらの言葉を掲げた。この原則はのちの九カ国条約で日本も確認したが,太平洋戦争まで日米紛争の問題点となった。

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山川 日本史小辞典 改訂新版 「門戸開放・機会均等」の解説

門戸開放・機会均等
もんこかいほう・きかいきんとう

アメリカの極東政策,とくに対中国政策の基本原則。1899年9月と1900年7月に国務長官J.ヘイによって宣言されたこの原則は,中国における通商上の機会均等と領土的・行政的保全とを内容としていた。日米間では,この原則が満州問題に関連し,太平洋戦争に至るまで主要な争点となった。

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