門牓(読み)もんぼう

精選版 日本国語大辞典 「門牓」の意味・読み・例文・類語

もん‐ぼう‥バウ【門牓】

  1. 〘 名詞 〙
  2. 門のかけふだ。表札。〔段成式・張希復‐紅楼聯句〕
  3. 門の通行許可切手で、物品名前やその数を記してあるもの。門鑑
    1. [初出の実例]「督一人。〈掌諸門禁衛、〈略〉門籍、門牓事〉」(出典令義解(718)職員)

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

関連語 名詞 実例

世界大百科事典(旧版)内の門牓の言及

【門籍】より

…門籍に記載されていない者で臨時に出入りが必要な場合には,中務省がその名を衛府に連絡して出入りせしめた。一方物資の出入りも,その品目,数量等を記載した門牓(もんぼう)によって点検され,武器の出入りは10件以上の場合門牓を必要とし,また宮内からの物資の搬出は,門牓なしには認められなかった。門籍の制は9世紀には乱れ,門籍を提出せずに出入りする者があり,852年(仁寿2),882年(元慶6)等に禁令が出されている。…

※「門牓」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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