開始反応(読み)カイシハンノウ

化学辞典 第2版 「開始反応」の解説

開始反応
カイシハンノウ
initiation reaction

連鎖反応のように,反応が連続して起こるときの引き金となる素反応をいう.たとえば,水素塩素の反応で塩化水素が生成する反応では,熱あるいは光による塩素分子の塩素原子への解離が開始反応である.

出典 森北出版「化学辞典(第2版)」化学辞典 第2版について 情報

世界大百科事典(旧版)内の開始反応の言及

【重合】より

…すなわち,(化学式)あるいは,(化学式)となる。このような反応機構で起こる付加重合反応をラジカル重合radical polymerizationといい,反応(2),(3),(4)および(5)をそれぞれ開始反応,成長反応,停止反応という。 ラジカルは反応性が高いため,モノマーの不飽和結合以外に,反応系に存在する種々の物質と反応することもしばしば起こる。…

※「開始反応」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

今日のキーワード

カイロス

宇宙事業会社スペースワンが開発した小型ロケット。固体燃料の3段式で、宇宙航空研究開発機構(JAXA)が開発を進めるイプシロンSよりもさらに小さい。スペースワンは契約から打ち上げまでの期間で世界最短を...

カイロスの用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android