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素反応 ソハンノウ

百科事典マイペディアの解説

素反応【そはんのう】

一つの化学反応がさらに簡単な基本的反応に分解して考えられるとき,その基本的反応を素反応あるいは単位反応という。たとえば五酸化窒素の熱分解反応は次の四つの素反応からなると考えられる。 N2O5→NO2+NO3 NO2+NO3→N2O5 NO2+NO3→NO2+O2+NO NO+N2O5→3NO2

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世界大百科事典 第2版の解説

そはんのう【素反応 elementary reaction】

化学反応は一般に複雑な経路をたどり,2個まれに3個以上の分子の衝突による活性化分子の生成,活性化された分子の分解などの過程からなる。化学反応を組み立てる要素となるこれらの反応過程を素反応といい,素反応によって反応中間体あるいは反応生成物が生じる。たとえば比較的低温でのヨウ化水素の生成は,ただ一つの素反応H2+I2―→2HIからなるが,臭化水素の生成は次の一連の素反応からなる。 Br2⇄2Br Br+H2―→HBr+H H+Br2―→HBr+Br H+HBr―→H2+Br化学反応がどのような素反応から成り立っているかを示すことによって,その反応機構が明らかにされるが,そのために反応速度の解析,反応中間体の検出同定などの方法が用いられる。

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大辞林 第三版の解説

そはんのう【素反応】

化学反応を構成する個々の基本的な反応。水素とヨウ素からヨウ化水素が生成する反応はただ一つの素反応から成る。大部分の化学反応は、いくつかの素反応が段階的に起こることにより進行する。

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世界大百科事典内の素反応の言及

【化学反応】より

…一般に化学反応は,単分子分解および2~3分子の衝突反応の一連の過程の結果として起こる。化学反応を構成するこれらの素過程を素反応と呼び,素反応を用いて書き表した反応経路がその化学反応の反応機構である。通常の化学反応式は,反応の起こる前と完了した後の正味の変化のしかたのみを示すもので,総括反応式とも呼ばれる。…

【反応速度】より

…水素と臭素の反応は,このようにいくつかの反応の組合せの結果として起こる。全体の反応を組み立てるそれぞれの反応段階を素反応という。先に示した水素とヨウ素の反応のように,一つの素反応から成る反応を単純反応というのに対し,水素と臭素の反応のように,いくつかの素反応の組合せの結果として起こる反応を複合反応という。…

※「素反応」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

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