阿保郷(読み)あおごう

日本歴史地名大系 「阿保郷」の解説

阿保郷
あおごう

和名抄」高山寺本・東急本ともに訓を欠く。「日本地理志料」は「安本」と読む。「続日本紀」天平一二年(七四〇)一一月一日条に聖武天皇「到伊賀郡安保頓宮宿」とあり、延暦三年(七八四)一一月二一日条および「新撰姓氏録」右京皇別下阿保朝臣条に「伊賀国阿保村」とある。天喜四年(一〇五六)二月二三日付散位藤原実遠所領譲状案(東南院文書)阿我あが郷「上津阿保村 四至限東伊勢山 限南伊勢道 限西岡 限北山」、「中津阿保村 四至限東伊勢道口 限南名張河 限西三谷口 限北山」および名張なばり下津田原しもつたわら村「東限阿保条(ママ)」とみえる。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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