伊賀郡(読み)いがぐん

日本歴史地名大系 「伊賀郡」の解説

伊賀郡
いがぐん

伊賀国の東南から中西部を占め、北に阿拝郡(現阿山郡島ヶ原村・上野市北部)山田やまだ(現阿山郡大山田村)西南名張なばり(現名張市)に接する。現名賀郡青山あおやま町と北部を除く上野市の大部分および奈良県・京都府の一部を含む。「和名抄」東急本は「伊賀」と記し、「以加」と読む。平城宮出土木簡に「伊賀国伊賀郡長田郷」、「日本書紀」天武天皇元年六月条壬申の乱に関して「急に行して伊賀郡に到りて、伊賀駅家を焚く」、持統天皇三年八月一六日条に「伊賀国の伊賀郡の身野二万頃に(中略)守護人を置」、「続日本紀」天平一二年(七四〇)一一月一日条に聖武天皇「到伊賀郡安保頓宮宿」がみえる。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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