阿知原村(読み)あちばらむら

日本歴史地名大系 「阿知原村」の解説

阿知原村
あちばらむら

[現在地名]下條村阿知原

現下條村の北東部に位置し、北は阿知あち川、東は天竜川に面する。「下条記」は、松尾まつおの小笠原氏と内通して天正一〇年(一五八二)に織田氏の手引きをし、兄下条信氏(吉岡城主)を没落させた下条氏長(下条氏家老)が、下条領の北の固めとして当村に居住していたことを記している。同一八年に飯田城主となった毛利秀頼は、西尾喜右衛門尉に当村のうち一一三石余を与えた(「毛利秀頼黒印状」市岡文書)

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

今日のキーワード

苦肉の策

敵を欺くために、自分の身や味方を苦しめてまで行うはかりごと。また、苦しまぎれに考え出した手立て。苦肉の謀はかりごと。「苦肉の策を講じる」...

苦肉の策の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android