陰紋(読み)カゲモン

デジタル大辞泉 「陰紋」の意味・読み・例文・類語

かげ‐もん【陰紋】

紋章の一。輪郭だけを線で表したもので、染め抜きにしたり縫い取りにしたりした紋。略礼装に用いる。裏紋うらもん。→日向紋ひなたもん

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精選版 日本国語大辞典 「陰紋」の意味・読み・例文・類語

かげ‐もん【陰紋】

  1. 〘 名詞 〙 輪郭だけを描いたり刺繍(ししゅう)したりした紋。また、二本の線で描いた紋。
    1. [初出の実例]「花見小袖かけ紋めくるや藤巴〈勝吉〉」(出典:俳諧・糸屑(重安編)(1675))

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世界大百科事典(旧版)内の陰紋の言及

【紋付】より

…五つ紋付は最高の格式をあらわし,三つ,一つとなるに従い略式となる。あらわし方も陽紋(ひなたもん)(表紋)の染めが正式で陰紋(裏紋)や縫紋は略式である。白黒であらわした染紋と銀糸の縫紋は慶弔両用に用いられるが,慶事や装飾的な場合には金,金銀ぼかし,派手な色目を用いる。…

※「陰紋」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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