陶古窯跡群
すえこようせきぐん
瑞浪市の南端、陶町地区を東西に横断する旧中馬街道沿いにある。大川西・大川東・田ノ尻・向・猿爪といった支群からなり、各支群で三基から十数基の窯跡がある。一六世紀後半から一七世紀後半まで操業したと考えられ、とくに一七世紀の連房式登窯による生産が最盛期をなす。美濃古窯跡群のなかで、土岐川以北の元屋敷窯跡(現土岐市)に代表される織部を中心とした生産とは様相が異なり、碗・皿・鉢を中心とした日常用器を主体とする。
出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報
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