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様相 ようそう modality

翻訳|modality

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

様相
ようそう
modality

伝統的論理学では,事実か事実でないか (存在性) ,可能か不可能か (蓋然性) ,必然か偶然か (必然性) という判断や命題の機能のあり方をさした。それゆえ,この語は命題が表明している判断作用の客観性 (たとえば肯定されたことが客観的に存在するかなど) や,判断作用に対する主観の意識の態度 (たとえばおそらく…であろうなど) を問題としている。

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デジタル大辞泉の解説

よう‐そう〔ヤウサウ〕【様相】

ありさま。すがた。「ただならぬ様相を呈する」
哲学で、事物の存在の仕方。可能性、現実的、必然的など。また、それらに対応する判断の形態。

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百科事典マイペディアの解説

様相【ようそう】

英語modalityなどの訳。事物のあり方,判断の確実性の程度による分類をいう。〈必然的〉〈偶然的〉〈可能的〉など。様相論理学modal logicの主題で,可能な世界と時間が問題になりうるゆえに,S.クリプキの〈多世界意味論〉などとして展開をみている。

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世界大百科事典 第2版の解説

ようそう【様相 modality】

一般に事物のあり方,とくに〈必然的である〉〈可能的である〉などといった判断の確実性の程度から見た分類(カントの用法)を指す語。論理学的にはこのような判断を含んだ論理演算とそれに対応する意味論における対応物の総称であると言える。そして,自然言語における法助動詞,法副詞などもこれに含まれる。また,時制をあらわす言語表現も広い意味において様相に関する論理演算と考えることができる。一般に,様相演算を含む文の真理値(真偽)は与えられた世界,あるいは時間だけに話を限ると決定することができない。

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大辞林 第三版の解説

ようそう【様相】

物事のありさまやようす。 「複雑な-を呈する」
〘論〙 〔modality〕 命題の確実性の度合。カントでは、判断における思惟機能をさす。現実的(実際にそのままあること)、可能的(やがてそれになりうる可能性をもつこと)、必然的(それ以外ではありえないこと)の三種類を挙げることが普通。

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日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

様相
ようそう
modality

事物やできごとが存在ないしは生起する仕方を表す概念。一般にあり方、様態にほぼ同じ。基本的な様相概念には、存在様相(全称、特称)、真理様相(必然的、可能的)、規範様相(義務的、許可的)、認識様相(知られている、いない)、時間様相(現在、過去、未来)などがある。とくに真理様相は論理的様相ともよばれ、アリストテレスの『分析論前書』以来、様相論理学の対象となってきた。カントは様相を量、質、関係と並ぶカテゴリーの一つとみなしたが、他のカテゴリーとは違い、様相は対象の規定にかかわるものではなく、認識能力に対する関係を表現するものにすぎないと考えた。それに対してヘーゲルは、様相を客観的存在の本質規定を表すものととらえた。この対立は現代では、様相概念の二つの解釈、すなわち様相を命題に適用されるものとする言表様相de dictoと事物の属性に適用されるとする事象様相de reの区別に引き継がれている。また様相論理学の解釈にクリプキが可能世界モデルを導入して以来、様相概念は現代哲学の中心問題の一つとなっている。[野家啓一]
『G・E・ヒューズ、M・J・クレスウェル著、三浦聰他訳『様相論理入門』(1981・恒星社厚生閣) ▽内田種臣著『様相の論理』(1978・早稲田大学出版部)』

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世界大百科事典内の様相の言及

【調性】より

…広義には,音楽に用いられる旋律や和声が,一つの音(主音)を中心としてこれに従属的にかかわっている現象をいい,狭義には,18,19世紀のヨーロッパの芸術音楽の中心的語法であった機能和声的調性を意味する。したがって広義には5音音階その他の特殊な音階による民謡や教会旋法に基づく音楽も中心音性があれば調性をもつこととなるが,この場合狭義の調性と区別して旋法性modalityという。今日一般に調性といった場合,狭義の機能和声的調性を意味する場合が多い。…

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