陽イオン交換容量(読み)ようイオンこうかんようりょう

最新 地学事典 「陽イオン交換容量」の解説

ようイオンこうかんようりょう
陽イオン交換容量

cation exchange capacity

(1)粘土鉱物沸石土壌中に交換可能な状態で保持されている陽イオンを交換性陽イオンといい,その総量を陽イオン交換容量という。これは負電荷の総量で,膨張性粘土鉱物の陽イオン交換容量は,だいたい層荷電の値である。通常100ɡ当りのミリグラム当量数(meq)で示される。CECと略称することもある。[富田 克利]
(2)土壌の陽イオン交換基(負荷電)の総量。CECと略記。単位は,土壌100ɡ当りのミリグラム当量(meq/100ɡ)あるいはcmol(+)kɡ1で示す。変異荷電に基づく負荷電量は溶液水素イオン濃度によって大きく変化し,水素イオン濃度が高くなると陽イオン交換容量は小さくなるが,一定荷電量は溶液中の水素イオン濃度には無関係で一定の値を示す。カオリナイトは3~15, スメクタイト80~100, アロフェン15~40, 腐植100~250meq/100ɡを示す。

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出典 平凡社「最新 地学事典」最新 地学事典について 情報

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世界大百科事典(旧版)内の陽イオン交換容量の言及

【土壌】より

…陽イオン交換は土壌中のもっとも重要な化学反応の一つであって,アンモニアやカリウムなどの肥料の吸着保持と植物への供給に大きな役割をはたしている。 交換される陽イオンのことを交換性陽イオンとよび,単位量の土壌中の交換性陽イオンの総量を陽イオン交換容量cation exchange capacity(略称CEC)という。通常乾土100g当りのミリグラム当量(me/100g)で表される。…

※「陽イオン交換容量」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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