最新 地学事典 「膨張性粘土鉱物」の解説
ぼうちょうせいねんどこうぶつ
膨張性粘土鉱物
Expandable clay minerals
層間に水や有機物分子がはいって複合体を作り,それによって底面間隔が膨張する粘土鉱物。2:1層状珪酸塩に属する粘土鉱物ではスメクタイト族の各鉱物とバーミキュライトが膨張性を示す。1:1層状珪酸塩鉱物ではハロイサイトが膨張性を示す。スメクタイトは約1.5nmの底面間隔を示すが,エチレングリコール処理で約1.7nmに膨張する。この性質が粘土の環境物質,化学工業原料,泥水用粘土としての重要性の原因であり,地すべりや土木工事の際の障害になることもある。
執筆者:上原 誠一郎
出典 平凡社「最新 地学事典」最新 地学事典について 情報

