隈所(読み)クマト

デジタル大辞泉 「隈所」の意味・読み・例文・類語

くま‐と【×所/×処】

折れ曲がって入り組んだ所。奥まった所。物陰
蘆垣あしがきの―に立ちて吾妹子わぎもこが袖もしほほに泣きしそはゆ」〈・四三五七〉

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

関連語 名詞 実例 初出

精選版 日本国語大辞典 「隈所」の意味・読み・例文・類語

くま‐と【隈所・隈処】

  1. 〘 名詞 〙 ( 「くま」は、曲がりくねった所、物かげになった所の意。「と」は接尾語 ) 折れ曲がって入りくんだ所。人目につかない物かげ。
    1. [初出の実例]「蘆垣の久麻刀(クマト)に立ちて吾妹子が袖もしほほに泣きしそ思(も)はゆ」(出典万葉集(8C後)二〇・四三五七)

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

貨幣 (名目) 賃金額を消費者物価指数でデフレートしたもので,基準時に比較した賃金の購買力を計測するために用いられる。こうしたとらえ方は,名目賃金の上昇が物価の上昇によって実質的には減価させられている...

実質賃金の用語解説を読む