隠立(読み)かくしだて

精選版 日本国語大辞典 「隠立」の意味・読み・例文・類語

かくし‐だて【隠立】

〘名〙 事を強いて隠して人に知られないようにすること。
洒落本・恵比良濃梅(1801)四「うぬがものをかくしだてする根性骨で、人のこたア、ヤレかくすの、なんのと」
人情本春色梅児誉美(1832‐33)後「それにおまへは隠(カク)しだて、なぜうちあけては咄さぬのだへ」

かくれ‐た・つ【隠立】

〘自タ四〙 人目を避けてこっそり立つ。隠れて立つ。
※宇津保(970‐999頃)祭の使「琵琶、さうの琴おもしろき手をあそばし、月見給などするを、なかただの侍従、かくれたちて聞くに」

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

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