普及版 字通 「隰」の読み・字形・画数・意味
隰
17画
[字訓] さわ
[説文解字]
[字形] 会意
阜(ふ)+(けん)。阜は、神梯の象で神の陟降するところ。は玉(日の形)に呪飾を加えて祈り、神の顕(顯)現することを求める意。隰はいわゆる原隰(げんしゆう)の地。そこは狩猟などの行われる聖地であった。〔石鼓文、鑾車石〕に「原(げんしふ)」に作り、とは湿地帯をいう。もまた土(社主)に呪飾を加える形で、狩場での狩猟のときなどに、そこに祈ったものであろう。
[訓義]
1. さわ、さわの聖地。
2. 新たに墾(ひら)いた地。
3. 湿と通じ、ぬま地。
[古辞書の訓]
〔名義抄〕隰 サハ 〔字鏡集〕隰 サハ・クボム
[語系]
隰zipは濕(湿)・sjipと声近く、みな原隰の地をいう。
[熟語]
隰原▶・隰▶・隰草▶・隰畔▶
[下接語]
下隰・丘隰・原隰・隰・山隰・平隰・陵隰
出典 平凡社「普及版 字通」普及版 字通について 情報