精選版 日本国語大辞典 「雁木鑢」の意味・読み・例文・類語 がんぎ‐やすり【雁木鑢】 〘名〙① 太くて、目の粗いやすり。金属や獣角等を削ったり、磨いたりするのに用いる。がんぎ。〔雍州府志(1684)〕② (「さめはだ(鮫肌)」とともに用いることが多い) がさがさした肌の女をののしっていう語。※俳諧・類船集(1676)也「がんぎやすり鮫はだと人の事をいへり」③ (「と」を伴って) がりがりとこするように、むやみにせっつくこと。※黄表紙・啌多雁取帳(1783)「しょほうのかり金がんぎやすりとせつかれて」④ (押しても引いても削ることができるところから) 二重に損をすることのたとえ。がんぎにやすり。がんぎ。※雑俳・川柳評万句合‐明和二(1765)礼五「身あがりておごるはがんぎやすりなり」 出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報