雁行断層(読み)がんこうだんそう(その他表記)echelon faults

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「雁行断層」の意味・わかりやすい解説

雁行断層
がんこうだんそう
echelon faults

エシェロン断層ともいう。雁行状に配列する断層群。一つ地域一方に圧縮力,他方に展張力を受けると雁行状の割れ目ができ,割れ目で食違いが生じると雁行断層となる。雁行配列は褶曲山脈にもみられる。 (→断層 )

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世界大百科事典(旧版)内の雁行断層の言及

【断層】より

…(2)分布状態による分類 ほぼ同様の性質の断層が平行して発達する場合,その分布状態を平行断層と呼ぶ(図3-a)。走向は互いに平行であるが位置が系統的にずれている場合は雁行断層(またはエシェロン断層)という(図3-b)。正断層が平行して発達し,地層が階段状にずれている場合は階段断層という(図3-c)。…

※「雁行断層」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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