褶曲している地層(おもに堆積(たいせき)岩やその変成岩)が広範に分布している大規模な山地。褶曲の著しい帯状の地帯を褶曲帯という。古生代初期に形成されたカレドニア褶曲山脈(またはカレドニア褶曲帯)、古生代後期に形成されたバリスカン(ヘルシニアともいう)褶曲山脈(バリスカン褶曲帯)、この両者が共存するアパラチア褶曲山脈(アパラチア褶曲帯)、中生代から新生代にわたって形成されたアルプス‐ヒマラヤ褶曲山脈(アルプス‐ヒマラヤ褶曲帯)やアンデス褶曲山脈などが代表的なものである。
これらは、大陸プレートの衝突域、大陸プレートと海洋プレートとの衝突域に形成されたもので、一般には海洋プレートが大陸プレートの下に沈み込むこと(サブダクションsubduction)によって、沈み込み域の上部の地層が褶曲、上昇して山脈となったものである。このような上昇域には、火成活動や変成作用もおこっている。日本列島もそれ全体として、中生代から新生代にかけて形成された褶曲山脈とみなされている。
[吉田鎮男]
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…丘陵地は起伏量が小さく,そのため地形環境が異なるので一応区別される。 アルプス,ヒマラヤをはじめ世界の大山脈の多くは,地殻運動による横圧力によって地層が褶曲させられ,さらに撓曲運動により隆起した〈褶曲山脈〉である。日本列島も巨視的には褶曲山脈であるが,断層の発達が顕著で,局部的には断層崖によって境された〈地塊山地〉の例が多い。…
※「褶曲山脈」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」
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