普及版 字通 「雋」の読み・字形・画数・意味
雋
13画
[字訓] すぐれる・うまい
[説文解字]
[字形] 象形
鳥が足をすくめて飛翔する形。隼(しゅん)の字形と近い。〔説文〕四上に「肥えたるなり。弓に從ふ。隹(とり)を射る以なり」とするが、弓に従う字形ではない。鳥の飛翔するさまよりして、雋敏・雋異の意となる。肥肉などの義は引伸によるものであろう。
[訓義]
1. 鳥がはやくとぶ、すぐれる。
2. こえる、肥肉。
3. うまい。
[古辞書の訓]
〔字鏡集〕雋 コヱタルシシ・トリノコヱタルナリ
[声系]
〔説文〕に雋声として・鐫など四字を収める。は汁の少ない羹(あつもの)。鐫には雋鋭の意がある。儁は〔説文〕未収。〔左伝〕にみえ、俊と通ずる字である。
[語系]
雋・儁・駿tziunは、俊tziunと同声、ともに俊英のものをいう。雋にその義を含むと考えられる。
[熟語]
雋異▶・雋永▶・雋乂▶・雋器▶・雋語▶・雋材▶・雋楚▶・雋哲▶・雋徳▶・雋抜▶・雋敏▶・雋輔▶・雋茂▶・雋髦▶・雋良▶
[下接語]
英雋
出典 平凡社「普及版 字通」普及版 字通について 情報