雑体書(読み)ざったいしょ

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「雑体書」の意味・わかりやすい解説

雑体書
ざったいしょ

漢字書体名称で,意匠化された装飾文字の書体の総称。中国で文字の意匠化はすでに周代の兵器などにみられるが,六朝の晋,宋から斉,梁時代にかけて流行し,屏風などに彩色と墨書を交ぜて 100~120体を書き,華麗を競うようになった。梁の蕭子良の『篆隷文体 (もんたい) 』には竜書,古文篆,亀書,雲書など 43種の雑体が図示されている。およそ唐代の頃まで行われ,正倉院の書屏風にも遺例が伝わる。

出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報

中国のゴビ砂漠などの砂がジェット気流に乗って日本へ飛来したとみられる黄色の砂。西日本に多く,九州西岸では年間 10日ぐらい,東岸では2日ぐらい降る。大陸砂漠の砂嵐の盛んな春に多いが,まれに冬にも起る。...

黄砂の用語解説を読む