雑司町(読み)ぞうしちよう

日本歴史地名大系 「雑司町」の解説

雑司町
ぞうしちよう

[現在地名]奈良市雑司町

東大寺領内の境内八町のうち。往昔から東大寺の領内で、灯明油・仏供米・薪水の出納、法会その他いっさいの雑用役をつかさどったことから、雑司村と名付けられた。「奈良坊目拙解」に元禄二年(一六八九)の家数九七、竈数一一四とあり、東は油倉あぶらくら山、南は東大寺院坊ならびに正倉院北小路きたこうじ、西は手掻久保てがいくぼ町、北は北御門川上きたみかどかわかみ町とする。享保二年(一七一七)二月二二日に雑司町・川上町はことごとく炎上した。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

今日のキーワード

発見学習

発見という行為の習得を目指す学習。または,発見という行為を通じて学習内容を習得することを目指す学習。発見学習への着想は多くの教育理論に認められるが,一般には,ジェローム・S.ブルーナーが『教育の過程』...

発見学習の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android