手向山(読み)たむけやま

精選版 日本国語大辞典 「手向山」の意味・読み・例文・類語

たむけ‐やま【手向山】

[1] 手向けの神がまつられている峠、または山。たむけのやま
古今(905‐914)羇旅・四二〇「此たびは幣もとりあへずたむけ山紅葉の錦神のまにまに〈菅原道真〉」
[2]
[一] 奈良市若草山の西方の一部。八幡山
[二] 奈良市の北方にある奈良山平城山)の称。
[三] 滋賀県大津市と京都府の境にある逢坂山異称

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

世界大百科事典(旧版)内の手向山の言及

【カエデ(楓)】より

…〆の内(しめのうち)は葉が全裂し線形で3裂や5裂,7裂などになり,七五三ともよばれる。 ヤマモミジの品種の紅枝垂(べにしだれ)群には,手向山(たむけやま)(葉が全裂して裂片が羽状で細かく,枝はやや垂れる)や稲葉(いなば)枝垂,外山(とやま)などがあり,青枝垂群には切錦(きれにしき),鷲の尾(わしのお),関守などがある。そのほかの種に属する園芸品種には,ウリハダカエデの斑入葉に初雪楓(萌芽期に白く斑が入る)や,京錦とよぶ黄斑の品種があり,イタヤカエデには星宿り(黄色の散斑で鮮やかなもの),常盤(ときわ)錦(白斑のもの),エンコウカエデの斑入品で秋風(しゆうふう)錦などがある。…

※「手向山」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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