雪山の鳥(読み)せっせんのとり

精選版 日本国語大辞典 「雪山の鳥」の意味・読み・例文・類語

せっせん【雪山】 の 鳥(とり)

  1. インドヒマラヤに住むという想像上の鳥、寒苦鳥(かんくちょう)のこと。仏教では、この鳥を、なまけて善根を積まず、悟りを求めようとしない人にたとえる。
    1. [初出の実例]「維盛が身のいつとなく、雪山(セッセン)の鳥の鳴くらんやうに、けふよあすよとおもふ物を」(出典:高野本平家(13C前)一〇)

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

今日のキーワード

苦肉の策

敵を欺くために、自分の身や味方を苦しめてまで行うはかりごと。また、苦しまぎれに考え出した手立て。苦肉の謀はかりごと。「苦肉の策を講じる」...

苦肉の策の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android