善根(読み)ゼンコン

デジタル大辞泉 「善根」の意味・読み・例文・類語

ぜん‐こん【善根】

《「ぜんごん」とも》仏語。よい報いを招くもとになる行為。また、さまざまの善を生じるもとになるもの。「善根を積む」「善根福種ふくしゅ
[類語]善行篤行陰徳功徳

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精選版 日本国語大辞典 「善根」の意味・読み・例文・類語

ぜん‐こん【善根】

  1. 〘 名詞 〙 ( 古くは「ぜんごん」とも ) 仏語。諸善を生み出す根本となるもの。無貪(むとん)・無瞋(むしん)・無痴(むち)をいい、これを三善根という。また、善い果報を招くであろう善の業因(ごういん)をいう。
    1. [初出の実例]「しかれどもなほ功徳の庭に来ぬればおのづから善根をうゑつ」(出典:観智院本三宝絵(984)下)
    2. 「善根を施したやうな気持になった」(出典:沈める滝(1955)〈三島由紀夫〉五)
    3. [その他の文献]〔勝鬘経‐真実義功徳章〕

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「善根」の意味・わかりやすい解説

善根
ぜんごん

仏教用語。善本徳本ともいう。種々の善を生じる根本のこと。無貪,無瞋,無痴を三善根という。

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