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雲州(読み)ウンシュウ

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精選版 日本国語大辞典 「雲州」の意味・読み・例文・類語

うん‐しゅう‥シウ【雲州】

  1. 出雲国の異称。
    1. [初出の実例]「代々雲州(ウンシウ)城主として、家殊に繁栄せしが」(出典浮世草子・けいせい伝受紙子(1710)一)

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

世界大百科事典(旧版)内の雲州の言及

【出雲のお国】より

…江戸時代を通してさまざまに伝えられてきたお国伝説の集大成ともいうべき《出雲阿国伝》によれば,お国は出雲国杵築の鍛冶職中村三右衛門の娘で,永禄(1558‐70)のころ出雲大社修覆勧進のために諸国を巡回したところ,容貌美麗で神楽舞に妙を得ていたので評判となり,京に上って歌舞伎踊を考案し,織田信長や豊臣秀吉,越前中納言秀康などに召し出されて寵愛されたということになっている。確実な資料にとにかく〈国〉の名が出るのは,1600年(慶長5)京都近衛殿において〈クニ〉と〈菊〉という2人が雲州(出雲国)のややこ踊を演じたとあるのが最初である(《時慶卿記》)。次に,03年4月には〈出雲国神子女〉国が,当時流行の男伊達風の男装をして茶屋遊びの様子をまねて〈カフキ躍(おどり)〉をし,京中の人気を集めたという記録がある(《当代記》)。…

【出雲国】より

…旧国名。雲州。現在の島根県の東部にあたる。…

【雲中】より

…古来,北方の遊牧民族に対する拠点であった。唐代ここを雲中県と称し,雲州あるいは雲中郡の行政中心としたのが始まりで,遼代には大同県がおかれ,これを中心とした行政区域を大同府というようになった。古く雲中というのは,戦国時代の趙国の西部をさし,陰山山脈南方の広い地域であった。…

※「雲州」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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