電力系統の安定度(読み)でんりょくけいとうのあんていど(その他表記)power system stability

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「電力系統の安定度」の意味・わかりやすい解説

電力系統の安定度
でんりょくけいとうのあんていど
power system stability

電力系統において,同期発電機負荷が変化した場合にどの範囲まで安定な運転を維持できるか,その程度をいう。電力系統と並列運転中の同期発電機が,その負荷を徐々に増加した場合または線路故障などにより負荷が急変した場合に,系統から脱調せず,安定な運転を継続できる極限の送電電力を判定基準とする。負荷を徐々に増加した場合の安定度を定態安定度,負荷を急変した場合の安定度を過渡安定度という。安定度向上方法として,送電線路の直列リアクタンスを減少させる,過渡リアクタンスを小さくする,同期機慣性を増す,速応励磁系を採用する,などがある。

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