最新 地学事典 「震源決定」の解説
しんげんけってい
震源決定
hypocenter determination
地震観測データから震源の位置・時刻・規模(マグニチュード)などの震源諸量を求めること。狭義には,位置(緯度・経度・深さ)と発生時刻の決定。この場合,未知数は4個であるから,少なくとも四つの独立な観測値があれば決めることができる。ただし地下の速度構造はわかっているものとする。例えば,4観測点(座標xi, yi, zi)のP波到達時刻をti(i=1, 2, 3, 4)とすると,震源の位置(xo, yo, zo)と発生時刻toは(xi-xo)2+(yi-yo)2+(zi-zo)2=VP2(ti-to)2,i=1, 2, 3, 4を解いて得られる。ただし,VPはP波速度。代表的な震源決定法として最小二乗法によるものがある。多くの観測点でのP波到達時刻を用い,これが計算値と最もよく合うように震源の位置と発生時刻を求めるものである。これとは逆に,1観測点の地震記録だけを使って震源を決める方法もある。この場合,3成分(上下,水平2方向)の波形データを使う。まず,P波の振動方向からP波の到来方向が特定される。一方,S-P時間から震源までの距離と発生時刻が求められる。
執筆者:菊地 正幸
出典 平凡社「最新 地学事典」最新 地学事典について 情報

