霊代(読み)タマシロ

デジタル大辞泉 「霊代」の意味・読み・例文・類語

たま‐しろ【霊代】

神または人の霊魂の代わりとして祭るもの。みたましろ。

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精選版 日本国語大辞典 「霊代」の意味・読み・例文・類語

たま‐しろ【霊代】

  1. 〘 名詞 〙 神霊の代わり。霊のよるところとしてまつるもの。れいだい。
    1. [初出の実例]「しほるらむきくさにたぐふたましろが心をかぜやふきちらしつる」(出典:賀茂女集(993‐998頃))

れい‐だい【霊代】

  1. 〘 名詞 〙 神や死者の霊のしるしとしてまつるもの。みたましろ。たましろ。

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世界大百科事典(旧版)内の霊代の言及

【位牌】より

…一般に葬式の際に白木に墨書した二つの仮位牌を作り,一つは墓地へ,他は家の仏棚に安置し,忌明けの四十九日ないし一~三年忌のときに漆塗や金箔塗の本位牌に換える。仏教の位牌は儒教の神主(しんしゆ)や神道の霊代(みたましろ)に相当する。日本には禅僧が中国より伝えたものとみられるが,それ以前は民俗的なイハイギや南島に今日もみられる香炉(壺)などであったと考えられる。…

【神体】より

…中世からは仏像仏画の影響を受けて神体を人格化し,八幡神などのように僧形や俗体(男女貴人)の神像をかたどる木彫や絵画をまつる例が増え,さらに当時の神仏習合様式として御正体の鏡に本地仏を示す梵字や仏具や仏体を刻んだり(鏡像),仏像そのものを神体とする神社も少なくなかったが,近世後期からの神仏分離によって今日ではその多くが神体から除外されてしまった。近代の神社祭祀では御霊代(みたましろ)の名で神霊を宿す依代(よりしろ)を対象とするのが原則だが,神殿に収められた神体だけは仏教寺院の本尊開帳のように公開することはない。【薗田 稔】。…

※「霊代」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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