霧間(読み)きりま

精選版 日本国語大辞典 「霧間」の意味・読み・例文・類語

きり‐ま【霧間】

〘名〙
① 霧がたちこめている中。
夫木(1310頃)九「夏ふかき野へをまかきにこめおきて霧間の露の色を見るかな〈藤原定家〉」
② 霧の絶え間。霧のひま。
謡曲玉葛(1470頃)「川音聞こえて里続き、奥もの深き谷の門に、連らなる軒を絶えだえの、霧間に残す夕かな」

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

今日のキーワード

焦土作戦

敵対的買収に対する防衛策のひとつ。買収対象となった企業が、重要な資産や事業部門を手放し、買収者にとっての成果を事前に減じ、魅力を失わせる方法である。侵入してきた外敵に武器や食料を与えないように、事前に...

焦土作戦の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android