青色母斑(読み)せいしょくぼはん(その他表記)Blue nevus

六訂版 家庭医学大全科 「青色母斑」の解説

青色母斑
せいしょくぼはん
Blue nevus
(皮膚の病気)

どんな病気か

 通常のほくろよりも全体に青色が強いタイプです。ほとんどは数㎜程度の大きさで少し皮膚面から盛り上がった小結節(塊)です。顔面、手背、足背部などに多く発生します。まれにかなり大きくなるタイプもあり、そのタイプでは悪性化することもまれにあります。

検査と診断

 専門医の診断によります。切除した場合の病理組織検査で確定診断されます。時に鉛筆の芯を皮下に入れてしまい(外傷性刺青(がいしょうせいしせい))、その芯が皮膚から青黒く見え、青色母斑のようにみえることもあります。

治療の方法

 先に述べた悪性化の心配はほとんどありません。見た目の問題で気になるなら外科的な切除になります。病理組織検査は行うほうがよいでしょう。

病気に気づいたらどうする

 顔面、手、足の甲側にできた青い結節がこれに相当します。気にならなければそのまま経過をみてもよいと思います。気になるなら外科的に切除してもらいます。時に悪性黒色腫(あくせいこくしょくしゅ)との区別がつきにくいタイプもあるので、こうした時には専門医と相談してください。

安田 浩

出典 法研「六訂版 家庭医学大全科」六訂版 家庭医学大全科について 情報

日本大百科全書(ニッポニカ) 「青色母斑」の意味・わかりやすい解説

青色母斑
せいしょくぼはん

通例、米粒大内外の母斑であるが、やや大きいもの、著しく大きいものもある。青色ないし青黒色で、周囲同高もしくは膨隆し、メラニンを多量に有する細胞真皮に増殖している。

[川村太郎]

出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

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