靫負郷(読み)ゆげいごう

日本歴史地名大系 「靫負郷」の解説

靫負郷
ゆげいごう

和名抄」高山寺本に「由計比」、東急本に「由介比」の訓がある。郷域については明らかでないが、現邑久郡長船おさふね船山ふなやまに靫負神社があり、当郷に関係すると考えられている(「大日本地名辞書」「岡山県通史」など)。長寛三年(一一六五)七月四日の太政官牒(案、根来要書)によると、康治二年(一一四三)洪水によって香登かがと庄が大きな被害をうけたので、久安二年(一一四六)同庄に隣接する当郷と服部はつとり郷の二〇町八反を、便宜作田として同庄に繰入れることになった。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

今日のキーワード

南海トラフ臨時情報

東海沖から九州沖の海底に延びる溝状の地形(トラフ)沿いで、巨大地震発生の可能性が相対的に高まった場合に気象庁が発表する。2019年に運用が始まった。想定震源域でマグニチュード(M)6・8以上の地震が...

南海トラフ臨時情報の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android