音楽特定利用促進機構(読み)おんがくとくていりようそくしんきこう

日本大百科全書(ニッポニカ) 「音楽特定利用促進機構」の意味・わかりやすい解説

音楽特定利用促進機構
おんがくとくていりようそくしんきこう

結婚式や披露宴などで使用される楽曲の著作権、著作隣接権の処理手続や権利料収受を代行する一般社団法人。2013年(平成25)に設立された。英語名称はInitiative for Special Uses of Musicで、略称ISUM(アイサム)。本部所在地は東京都渋谷区渋谷。

 結婚式や披露宴、二次会などのBGMとしたり、当日撮影した映像で作成する記念DVDのBGMとするなど、著作権や著作隣接権が発生する楽曲を使用する場合は、許諾申請が必要である。しかし、これまではその必要性が正しく認知されておらず、必要な手続を行うことが徹底されていなかった。ISUMは、日本レコード協会を通じて各レコード会社から許諾された市販音源について、ブライダル事業者や個人からの楽曲の利用申請を受け、日本音楽著作権協会ジャパン・ライツ・クリアランス、イーライセンスなどの著作権管理団体に対する利用申請、著作権や著作隣接権使用料の支払いを代行する。2015年1月時点で利用可能な音源は約900曲で、ブライダル関連事業者などからの要望をもとに曲数を増やしていく予定である。

[編集部]

出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

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