テレビ・ラジオ放送やカラオケ、コンサートなど利用形態に応じて、管理する楽曲の著作権使用料を徴収し、作詞家や作曲家らに分配する団体。1939年に設立された。音楽著作権の管理事業では圧倒的なシェアを持ち、協会のデータベースでは、管理楽曲として370万曲以上が公開されている。2016年度の徴収額は約1118億円。
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音楽著作物の著作権者の権利を守り、音楽著作物の利用が円滑に行われることを目的に1939年(昭和14)に設立された社団法人。略称JASRAC(ジャスラック)。音楽著作物の著作権に関する仲介業務、外国の著作権団体と著作権の相互的な保護などを行う事業を内容とする。また、国内の作詞・作曲者、音楽出版者と著作権信託契約を結び、著作権の移転を受け、協会が著作物の使用許諾を行い、著作物使用料を徴収し、分配する。協会は作詞家作曲家協会国際連合(CISAC(シザック))、録音権および機械的複製権管理協会国際事務局(BIEM(ビーム))に加盟して、音楽著作権の国際的保護に努めている。個人・団体をあわせた会員数は2000年3月現在で1万1507である。なお、私的録音録画補償金制度の導入(1992)に伴い、1993年に日本レコード協会、日本芸能実演家団体協議会とともに、私的録音補償金管理協会(SARAH(サーラ))を設立した。また98年からは、著作権思想の普及、音楽文化の振興などを目的に、演奏会、シンポジウム、公開講座、音楽療法の研究への支援など公益的文化事業も行っている。
[清田義昭]
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