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音象徴 おんしょうちょうsound symbolism

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

音象徴
おんしょうちょう
sound symbolism

ある言語体系で,特定の音や音連続に特定の意味が結びつく傾向があるとき,そのことを音象徴という。たとえば英語で gl-の語頭音をもつ単語には glare,gleam,glisten,glitter,glowなど光,輝きを表わすものが多く,sl-の語頭音をもつ単語には slack,slick,slide,slime,slip,slow,slugなど粘り,滑り,緩慢を表わす単語が多いなど。日本語でトリに対してドリ,タマに対してダマのように無声有声との対立により意味の特殊化を行うような場合も音象徴の例とみられる。なお,より広く,擬声語擬態語を含めることもある。

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大辞林 第三版の解説

おんしょうちょう【音象徴】

音や状態を言語音によって表そうとすること。例えば、ワンワン・ズルズル・ヒラヒラ・シーンなど。語音象徴。
状態や気分などを効果的に表現するため、音声に変化を与えること。ダマッテをダマーッテ、イタイをイタタタタなどという類。

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世界大百科事典内の音象徴の言及

【アメリカ・インディアン】より

…上例の文中には目的語,主語を示す独立した代名詞pé‐i(それを),hémem(彼らが),čémem(我々が),または相当する名詞(ロ)が,動詞に抱合された代名詞と共起しうるが語順は比較的自由である。(3)この言語では動詞の語根に〈音象徴sound symbolism〉の存在が指摘されているが,それは語根の通常形(子音1・母音・子音2)の第2子音の音の性質が語根の意義に関与していることである。子音はm,n,l,Ĩ,w,yのように発音する際,呼気がスムーズに流れるsonorantと,閉鎖・摩擦音のように,抵抗を受けるobstruentに分けられるが,カウィア語動詞語根の第2子音がsonorantである母音交替の語群(i,e,uと替わる)を見ると〈回転・揺れ〉などのスムーズな動きと,それからの派生と考えられる動作を示す意義素が多く,一方obstruentの場合,〈衝撃・打つ〉などの抵抗を表す意義素が圧倒的に多い。…

※「音象徴」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

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