音響測定艦(読み)おんきょうそくていかん(その他表記)surveillance towedarray sonar system

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「音響測定艦」の意味・わかりやすい解説

音響測定艦
おんきょうそくていかん
surveillance towedarray sonar system

海上自衛隊が平成元年度の防衛力整備計画で装備を決定した曳航ソナー搭載艦。1番艦の「ひびき」は 1991年1月 30日に就役した。潜水艦探知手段としては,ほかに宗谷津軽,対馬の各海峡に設置された固定ハイドロフォンがあるが,この音響測定艦は有事の際に固定ソナーの有効範囲外での探知に威力を発揮する。艦型は 2850tの双胴型で,最大速力 11ノット,乗員 40人。その聴音システムは SURTASS (監視用曳航アレイ・センサー・システム) と呼ばれ,約 800mのハイドロフォン・アレイ SQR-15 (6個) を約 2000mのケーブルで曳航して使用し,その探知距離は約 100kmといわれている。

出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報

今日のキーワード

南海トラフ臨時情報

東海沖から九州沖の海底に延びる溝状の地形(トラフ)沿いで、巨大地震発生の可能性が相対的に高まった場合に気象庁が発表する。2019年に運用が始まった。想定震源域でマグニチュード(M)6・8以上の地震が...

南海トラフ臨時情報の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android